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箏という楽器
今回は箏という楽器をご紹介します。
「箏」は本来「そう」と読むのですが、
分かりづらいので、私は「こと」と読んでいます。
「琴」という字もありますが、
読み方や漢字についてはまた改めてお話ししましょう。
箏というと日本の伝統楽器なのですが、
案外新しいところもあります。
近年開発された新しい箏があるのです。
●箏
左の2面が一般的な箏で、13本の絃が張られています。
中国から雅楽という音楽と共に伝わり、1300年の歴史があります。
まさに伝統楽器!
●17絃箏
左から4番目の十七絃箏は、主にベースを担当する箏です。
大正10年に低音を求めて開発されたので、約100年前に開発されました。
1300年の箏からするとすごく新しい気がしますね(笑)
●20絃箏
一番右の箏。二十絃箏と言いますが実際は21本の絃が張られています。
理由はまたそのうちに。。。
1969年に箏の音域を広げるために開発されました。
前回の東京五輪より後の話。だんだん今に近づいてきましたね。
●25絃箏
両方の写真に写っている二十五絃箏。
20絃箏からさらに音域を広げ、1991年に開発されました。
平成生まれで、一番新しい箏です。
雅な音の箏(13絃)、
深い低音の十七絃箏、
ハープのように色んな音楽が演奏できるようになった二十絃箏、
十七絃のような低音も出せて二十絃の良さも持つ二十五絃箏、
様々な種類の箏があります。
私の演奏する事はこの4種類。
性格のちがう箏達はみんな魅力的です。
※ちなみに1955年に三十絃箏というのも開発されているのですが、
こちらは専門外の為、省略しています。
箏の様々な音色を皆さんにお届けできるよう、
これからも活動して参ります!
今日はこのあたりで。
良い一日を!